2012年7月23日月曜日

[拡張現実]ARアプリ開発で大切なこと(ARアプリ開発のリスクについて) その6


ARアプリ開発で大切なことシリーズも第6回です。
#過去の記事はこちらからご確認ください。
1,2,3,4,5

■スマートフォンを向けARアプリ開発での注意点

残念ながら、スマートフォンアプリ開発ではリスクを0%にすることは困難であるため、リスクは発注者も含めて、プロジェクト全体で理解する必要があります。
開発開始前(できたら企画開始前)にリスクの共有を怠ってしまうと、「こんなハズじゃなかったのに。。」という結果になり兼ねません。
開発会社から、事前に説明があるケースが多いとは思いますが、他の華のある要件に埋もれて見逃してしまわないために、改めておさらいしてみたいと思います。

スマートフォンアプリの新規・およびバージョンアップ開発時の共通する注意点

ARアプリケーション開発に限ったことではなく、スマートフォンアプリ開発では共通した注意点がいくつか存在します。

(1)アプリケーションの検証端末のついて

特にAndroid端末は、多種多様な性能を持つ機種が販売されています。
すべてに対して動作検証を行うことが困難であるケースが多いので、事前に開発会社と相談して、対応する端末(1〜2端末程度)を決定する必要があります。
※対応が不可能な端末、機種がある場合があるかと思います。
対応する端末を増やすごとに、スケジュールが長引く可能性も高いので注意が必要です。

(2)アプリの申請が却下されるケース

スマートフォン向けアプリを一般公開する際は、マーケットに配信申請をする必要があります。
iPhoneアプリを申請するApp Storeでは、申請が却下されているケースがあります。
却下理由が、明確に伝えられない場合もあリスクとして取らざる得ません。
iPhoneアプリ開発の場合は、App Store申請時で、納品という形をとっている開発会社が
ほとんどだと思いますので、発注者側としてリスクをとるポイントとなります。

(3)App Storeでの申請期間について

AppStoreへ申請して許可が下りるまでに、2〜3週間かかることがあります。
(場合によってはそれ以上かかる場合もあります。)
アプリ完成後、その申請期間が必要になるため、外部のプレスへのリリース情報の配信などは、十分な注意が必要となります。

(4)リリース後の思わぬ不具合発生の可能性

スマートフォンのOSがバージョンアップされると、機能によっては動作に不具合が生じる可能性があります。
プログラミングレベルでOSがどのようにバージョンアップされるのかは、開発会社側も情報を得ることは難しいので、バージョンアップ後には何かしらの、プログラム修正対応が発生する可能性があると考えておきましょう。
(その場合は、再度App StoreやGoogle Playに申請する必要があります。)

■スマートフォン向けARアプリ開発での注意点

次に、ARアプリ開発特有の注意点について書きたいと思います。

(1)マーカー&マーカーレス、およびGPS関連の認識の精度について

ARアプリの種類には大きく分けて
「GPS型」「マーカー&マーカーレス型」があります。
※詳しくはこちらの記事を参照
[拡張現実]30秒でわかるAR(拡張現実)アプリの種類
http://tamurajp.blogspot.jp/2012/06/30ar.html

それぞれ100%の精度を持っている機能ではないので、以下の現象が発生するケースが
あることを認識しておく必要があります。

[GPS、電子コンパスの精度]
GPSや電子コンパスを使用した場合、誤差が生じることがあります。
GPSや電子コンパスは各機種の端末性能に左右されますので、端末によっては大きな誤差が生じる場合もあります。
また、同一機種であっても誤差が出るなどの動作が起こることがあります。

[マーカー、マーカーレス認識の精度]
マーカー撮影環境、端末カメラ性能、マーカーとの距離によって誤認識、などの影響で認識精度が落ちる場合があります。
マーカーレスARの場合だと、良く似たイメージの場合は、同イメージとして認識してしまう可能性もあります。

(2)ネットワークへの接続が必要な場合がある

マーカーAR、マーカーレスAR使ったアプリの場合、利用する画像認識ライブラリにより
端末によっては初回起動時にネットワークにつながっていないとアプリが動作しないことがあります。
ネットワーク環境が無いエリアでの運用を想定している場合は、注意が必要となります。

■大切のは開発前にリスクを共有し、問題が発生した場合の対応をリリース前に検討すること。

主な注意点を記載させていただきました。
実際に問題が発生しても、万が一のリスクもプロジェクトのメンバーが把握して、またその問題が発生した場合の対応も共有しておくことができれば、問題解決に向けてスムーズに進行することができます。

「こんなはずじゃなかったのに。。」ということにならないように、発注者の方は必ず開発時のリスクを開発会社へ確認を取りましょう。
また、開発会社も、契約前に発注者へ必ず伝えましょう。
事前のコミュニケーションはプロジェクトを成功に導くため大切な行動ですね。

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[関連リンク]
[拡張現実]ARアプリ開発で大切なこと その1
http://tamurajp.blogspot.jp/2012/06/ar.html
[拡張現実]ARアプリ開発で大切なこと その2
http://tamurajp.blogspot.jp/2012/06/ar_06.html
[拡張現実]ARアプリ開発で大切なこと その3
http://tamurajp.blogspot.jp/2012/06/ar_09.html
[拡張現実]ARアプリ開発で大切なこと その4
http://tamurajp.blogspot.jp/2012/06/ar_11.html
[拡張現実]ARアプリ開発で大切なこと その5
http://tamurajp.blogspot.jp/2012/07/ar.html

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